現場VS管理者・経営陣の構図はなぜ起こるのか?

どうも!日本のあるところで機能訓練指導員をしている、理学療法士です。

 

タイトルにもあるような構図あなたの施設で起きていませんか?

 

ちなみに私が所属している場所だと、割とよくあります。

 

他の場所を経験していない私が語るのは、少しおこがましい気もします。

 

それでも、日本のどこかの機能訓練指導員さんが困っているのではないかと思い、私的ではありますが、私自身の意見を述べていきます。

 

よくある日常について

 

管理者:ちょっとこの人の対応抑制になるからだめだよー!

 

現場:すみません・・・

※心の中の声(そんなこと言ったって勝手に歩いて危ないからそうしてるんだよ)

(こっちが何回説明しても、それは抑制だからだめっていつもお前が言ってるからこっちは困ってるんだぞ!)

 

もしくは

現場:すみません、移乗バーやコールマットなどが足りなくて困っています。なんとか転倒対策のために購入を検討していただけませんか?

 

経営陣:急にそんな意見を出されてもお金がないから無理だよ。自分たちで手作りや努力をしてなんとかしてよ。

 

(妄想はここまで・・・)

 

さて、みなさんが所属する施設では上記のような妄想劇場が起こっているでしょうか?

 

これって誰が悪いんですかね?

 

転倒してしまう入居者?

お金を渋る経営陣?

施設のルールに則ってやれという管理者?

自分たちに必要なものやことをお願いする現場?

 

見る立場によってどうにも答えが変わってきそうな問題です・・・。

 

 

私は機能訓練指導員として、介護士さんと一緒に何かをすることが多いので、今回は現場目線で解決策を探っていきたいと思います。

 

 

私の答えは「論理的理由+相手が困った所で代替案を提示する」ことです!

 

ん?つまりどういうこと?

 

そう思う方が多いと思いますので、先程の例を交えて少し補足します。

 

管理者:ちょっとこの人の対応抑制になるからだめだよー! 

現場:すみません・・・

※心の中の声(そんなこと言ったって勝手に歩いて危ないからそうしてるんだよ)

(こっちが何回説明しても、それは抑制だからだめっていつもお前が言ってるからこっちは困ってるんだぞ!)

 

この場面だけ切り取ると、現場の意見を全く聞いてくれない管理者に困っている、現場職員が目に浮かびます。

 

私はこういった時に、決して管理者は嫌がらせのためにしているわけではないと感じています。というのも管理者も管理者の上の経営陣から圧をかけられていると思うからです。

少し相手への配慮をするだけで、管理者を説得することができることもあります。

 

例えば、抑制になるからその対応をやめなさいと注意されたとき。

 

「入居者様の転倒を防ぎたいのですが、人員の関係で見守りが不十分になってしまう時間があります。そこで外部業者やパートタイムの職員の検討を相談してくれませんか?(もしくは、手薄になる時間だけホールの見守りの手伝いをしていただけませんか?)

 

このように何が原因で困っているのか伝え、その解決策として案を提示します。ここまで言われて、何もしないという答えを出す管理者は相当肝が座っています。

 

逆に言うと、現場はついつい「管理者は自分が楽することばっかり考えている・・・。」と悪く考えがちです。

なのでついつい、現場の人間がしんどい思いをしていることばかり、強く訴え勝ちになっていませんか?

私の職場でもそのような場面は散見されます。

そうではなく、交渉事は理由と代替案を出すところまでして、初めて交渉の場に立つことができているのです。

 

 

今回の記事が、ぜひ世の中の機能訓練指導員さんの、一助となれば幸いです。

 

それではおやすみなさいzzz